ディズニー映画「私ときどきレッサーパンダ」にでてくるアイドルグループ4townについてと、オタクに刺さる作品である理由について書きました。
舞台は今から20年ほど前のカナダなのに、なぜか推し活ブームの今を生きる日本人にもオタク要素に共感できる面白い作品です。
・メンバーはKpopを意識してる!?
・なぜ映画がオタクに刺さるのか。
・キャラクターたちは過度にかわいく描かれていないからこそのリアリティ
4townはなぜ5人なのか
「わたしときどきレッサーパンダ」にでてくる4townがなぜ5人なのか、映画を見ていると疑問に思いますよね。
どういうことなのかを監督のインタビューが載っているサイトから引用したものを翻訳してまとめました。
わたしときどきレッサーパンダの4townはなぜ5人なの?
4town がなぜ5人なのか、いくつかの説が海外のサイトで見つかりました。
They’re never not on our mind. 🫶 #TurningRed pic.twitter.com/jlsjFZz06Q
— Disney+ (@DisneyPlus) December 27, 2022
4town という名前の元ネタがそもそもメンバーの数ではない
トロントで流行っていたバンドである「b4-4」と洋楽グループ「o-town」をミックスした結果、4town という名前のバンドが劇中に登場することになりました。
https://www.thrillist.com/entertainment/nation/domee-shi-interview-turning-red-inspirations
4town は4という数に込められた意味
また、4townのメンバーは5人なので「4townなのに5人いる!」という感想になりますよね。
監督のドミー・シーは「メイの母が「なんで5人いるのに4townなの?」ときくのは、中国で4は不吉な数だから」と答えています。
「もともとは4人メンバーだけど5人目が追加されたという設定がある」そうです。
それによって、メイ自身が映画の最初では「仲良し4人組」なのですが、映画の最後には「仲良し4人組」に新しいメンバーが加わることも4townとメイを取り巻く環境に関連性を持たせています。
https://turningred.fandom.com/wiki/4*TOWN#Trivia
4town にモデルはいる?
4townのモデルとなったのは監督自身が13歳の時に好きだったアイドルたちです。
具体的には「インシンク」「バックストリートボーイズ」あたりにインスパイアされているとインタビューで監督が答えています。
映画の公式Xにて、どうやって「ボーイグループ(アイドル)」のキャラ設定をしていくのか答えているものがあるのですが、メンバーは多様性と個性(キャラ)を重視して設定したそうです。
4townはテヨンに注目
4town のテヨンは名前からしてアジア系なのですが、BTSをイメージしたメンバーであることを制作側が公式に発表しています。
劇中での彼の仕草もK-popアイドルを意識したものとなっているのが、舞台が2002年に設定されているけれど映画がどこか今風に見えるポイントです。
https://www.sportskeeda.com/pop-culture/turning-red-director-confirms-4-town-s-tae-young-influenced-bts
私ときどきレッサーパンダはオタクに刺さる作品
13歳の少女の成長、親(ちょっと毒親気質のある母)から離れたいという気持ちが描かれている「私ときどきレッサーパンダ」ですが、オタクに刺さる作品としても評判が高いです。
主人公のメイが本当にオタクっていうか夢女子(妄想好きな女の子)っぽくて、そういう体験がある人には共感間違いなしな感じです。
私ときどきレッサーパンダはオタクの女の子の話
私ときどきレッサーパンダのメイはオタクです。
ジャンルとしてはアイドルオタク(4townのオタク)なのですが、自分と憧れの人の妄想をイラストにしてしまうのがアニメのオタクのような行動にあてはまります。
いわゆる「好きなキャラの妄想を絵にしちゃう」、「夢女子」のジャンルですね。
私ときどきレッサーパンダはオタク文化を意識してる?
私ときどきレッサーパンダの物語の時代設定は2002年で、舞台はカナダです。
ですが、なんとなく令和日本におけるのオタク文化・推し活文化とマッチしているような雰囲気を感じました。
好きなアイドルを親に理解してもらえない、自分がかいたオタク感満載なイラストを親に見られてしまう、というのもオタクあるあるなのですが、物語の終盤でメイにずっといじわるをしていたテイラーも実は…というのが、今風なオチのつけかただと思いました。
私ときどきレッサーパンダはブサイクではない!!
「私ときどきレッサーパンダ」はレッサーパンダに変身すること以外、どこにでもいそうな女の子とそのまわりの人たちの物語です。
It’s gonna be Mei! Disney and Pixar’s #TurningRed has been nominated for Outstanding Animated Motion Picture from the #NAACPImageAwards! pic.twitter.com/FvJrx7ZFDl
— Disney and Pixar’s Turning Red (@PixarTurningRed) January 12, 2023
この映画についてはキャラクターがブサイクという声もあるのですが、同じピクサーのアジア系をキャラクターとしている「ベイマックス」のヒロに比べると、ディズニー要素が少な目の顔立ちではありますがブサイクではないと思います。