ラプンツェルのゴーテルはいい人でかわいそう?白雪姫の女王と同一人物説

ディズニー全般

映画「塔の上のラプンツェル」の悪役であるゴーテルは「実はいい人」「かわいそう」という意見があります。

また、ディズニーの映画に描かれている母親像のなかで「毒親」というのをかなり絶妙に表現しているキャラクターです。

白雪姫の女王(継母であり魔女)と同一人物であるという噂の要因についてもまとめました。

・ラプンツェルのゴーテルはいい人!?現代的な悪役である「毒親」
・ゴーテルの最後はかわいそう。最後にゴーテルを突き落としたのは…?
・白雪姫の女王と同一人物説はここから広まった

ラプンツェルのゴーテルはいい人という意見

ラプンツェルのゴーテルについては「いい人」という意見があります。

具体的にはまったくのいい人というか、悪役だけどいい人要素もあるというかたちです。

これがゴーテルのキャラクターをより現実的にし、ラプンツェルの作品を魅力的にしています。

 

ラプンツェルのゴーテルはいい人なのか

ラプンツェルのゴーテルは悪役なのですが、現代的な悪役のように感じました。

というのも、「ちょっといい人なのかも?」と思わせる部分があるからです。

ゴーテルのいい人エピソードはこんな感じです。

・ラプンツェルの塔の中の生活を不自由ないようにサポートしている
・ラプンツェルがほしいもの(絵の具)の調達をするのに労力をかけている
・10数年間面倒をみている
・そもそもラプンツェルの「素直な性格」はある程度はゴーテルの「育児」がしっかりしたものだったからである

これだけでいい人じゃん!と判断するのは安易な感じなのですが、ラプンツェルの魔法の髪の毛の力を搾取するだけではなく、ラプンツェル本人にちゃんと住み心地の良い環境と娯楽を与えてはいます。

魔法の力を搾取するのに虐待や脅しだけではなく、ほどほどに「良い思い」も与えつつ支配するから余計に怖い部分なのですが…

ラプンツェルの性格の形成については、遺伝的なものもあるけれど、やはり近くで時間を過ごしていたゴーテルも深くかかわってはいるはずなので、「育ての親の行動でこどもの性格が形成される」ならゴーテルの育児はある程度はちゃんとしてたのかとは分析されます。

 

ラプンツェルのゴーテルは毒親

ラプンツェルのゴーテルは、娘を支配し洗脳するタイプのいわゆる毒親です。

さらにいえば、一見完全な悪だと判断しにくいからより複雑でキャラクター的に人間っぽいのだと思います。

毒親という単語自体は1990年代には存在していたのですが、言葉の意味が広く認識されたのは2015年くらいで、ラプンツェルの映画が公開された数年後です。

 

同じ毒親扱いの「わたしときどきレッサーパンダ」はまだコミカルに母娘関係を描いています。

 

ラプンツェルのゴーテルはかわいそう

ラプンツェルのゴーテルは完全な悪役と呼ぶにはかわいそう、最後に塔から転落なんてひどすぎる、と感じさせるものがあります。

「かわいそう」という意見の理由としては、「ラプンツェルのことを年月をかけて育ててそこそこ愛情はちゃんとあったはず!毒親だけどそこまでする必要あったのか!」というような感じですね。

でも、個人的にはここで「かわいそう!やりすぎ!」と「いやいや「毒親」なんだからああなって当然!」と意見がわかれるところが、より映画を深くしてるのかな、と感じました。

ラプンツェルのゴーテルの最後なのですが、彼女は塔から転落します。

で、ここなのですが、ラプンツェル本人がゴーテルを突き落としたわけではないんですよね。ラプンツェルを外に連れ出すヒーローポジションのユージーンが突き落としたわけでもない。

ヒーローポジションのユージーンはラプンツェルの髪の毛を切り落としただけです。

実はゴーテルの最後を詳しく解説すると、魔法の力を失い老婆の姿になり、自身の姿にうろたえてよろめく⇒ラプンツェルの切られた髪の毛につまづいて転落です。

で、このゴーテルをつまづかせるような動作をしたのは、ラプンツェルとずっと塔のなかにいたカメレオンのパスカルです。

客観的にラプンツェルとゴーテルをみていたから、カメレオン的に思うことがあったのだろうか。
人間関係でも本人より周りの人が介入することで関係が変わることってあるよね

ラプンツェルはゴーテルに手を伸ばす

塔から落ちていくゴーテルに、ラプンツェルは手を伸ばします。

このシーンで、どんなに自分を支配したゴーテルであっても、ラプンツェルはなにかの「情」を感じていたことがよくあらわれています。

でもよくよくシーンを見てみると、手をのばしてはいるけど「動揺」からくる動作のようにみえ、本気で「落ちるから助けなきゃ!どうにかしないと!!」っていう感じなのかは視聴者の感じ方によるのかな、と思いました。

そして塔から落ちたゴーテルは、もともとの年齢が高齢であって本来なら死んでいる年齢だったので姿かたち(肉体そのもの)を消してしまいます。

ゴーテルは白雪姫の女王と同一人物?

ゴーテルと白雪姫の女王(魔女)は同一人物説があります。

白雪姫の女王(継母であり魔女)とゴーテルに共通点はありますが、同一人物であるという説はただの噂であり、同一人物ではありません。

「白雪姫の魔女とゴーテルは同一人物」説は以下のような事実から視聴者が推測したものです。(海外のサイトの意見についても踏まえてまとめました)

・両者とも美しさに執着する部分
・「白雪姫」の女王は魔力で生き延びて「ゴーテル」の姿となり、ラプンツェルの魔法の花を見つけた
・「白雪姫」も「ラプンツェル」も同じドイツが舞台として設定されている
・ラプンツェルにでてくるスナグリーダックリング(アヒルのレストラン。酒場?)が白雪姫が小人と暮らしたコテージに似ている。

このように「もしかしたらつながりがあるのかも?」と推測する要素はいくつかあります。

美しさに執着する・魔女である・継母 という部分で共通する白雪姫の女王とゴーテルですが、2つの作品を見比べてみると、ラプンツェルのほうが現代的な描かれ方をされているように感じました。

 

ラプンツェルのゴーテルはいい人でかわいそう?白雪姫の女王と同一人物説 まとめ

ラプンツェルのゴーテルは悪役として複雑な性格であり、いい人要素もややあります。

ラプンツェルに対してかけた時間には支配もありましたが愛情もありました。

白雪姫の女王と同一人物というファンの考察がありましたが、ゴーテルと白雪姫の女王は無関係です。

 

 

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